農業研修制度
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2012年4月から研修を始めた神﨑雄彦さん。奥さんの美穂さんと一緒にトマトやカボチャなどの栽培に取り組んでいます。神﨑さんは東京の美術大学でデザインを学んだ後、福岡の広告会社で17年間勤めました。そんな華やかな業界からどうして農家への転職を考えたのでしょうか。そのきっかけは、書店で度々見かけていた「農業」という二文字。組織で働くことに疑問を抱きながら、いずれは自分でビジネスを始めたいと考えていた神﨑さんは、書籍や雑誌で農業が注目されていると感じて農家への転職を考え始めました。そこからは何とも早い行動。農業法人フェアに参加して、それ以降各地の農業を見て回るようになりました。「島根にも行ってみたけど、1月の厳しい冬を体験してやっぱり暖かいところがいいなと。小値賀は海のある美しい風景があって、教育の環境も整っているし、色んな意味で条件が良かった。そして何より町ぐるみで受け入れ体制をつくっていこうとしているのがうれしかった」。

そうして、美穂さんと小学生のお子さんの3人で小値賀島へやってきました。今は、やったことのなかった「植物を育てる」という新鮮さと不安を抱えながら研修に臨んでいます。「昨日まで元気だったのに今日はしおれてしまっていたり、葉の色も朝と夕方とでは全然違う。作業が大変というよりは、観察する難しさを感じる」。意外なことに「観察する」にはセンスや感覚が大切で、そこにデザインすることとの共通点も感じているそうです。

そんな神﨑さんが目指していることは、まずは美味しいトマトをつくること。そして、研修を終えて自立している卒業生たちと一緒に「小値賀のトマト」がブランドになるよう島外へ広めていくことです。「農業研修はただ植物と向き合うだけでなく、島の人や研修の指導者、卒業生などいろんな人とコミュニケーションをとることでやっていくことができると感じています。これからも物おじせずに何でも聞いて吸収していこうと思ってます」。
福岡から小値賀島へ。そして、デザインの仕事から農業へシフトした神﨑さん。「今年は海に行けなかった~」と残念そうにしながらも、トマトについて話し出すと止まらない様子でした。

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